世界にひとつの「一点作り」 お客さまの想いをカタチにする腕時計

こんにちは!ケイウノ宣伝課の菊地です。
広報担当が毎月配信している「ニュースレター」の内容をご紹介いたします。

ケイウノのジュエリーやオーダーメイドに関するさまざまなヒト・コト・モノの情報を届けているニュースレター。今回は、オーダーメイド時計作りの最前線を担う、新宿西口オーダーメイドサロン店長の小鹿と、宝飾課時計班リーダー堤の話を聞きました。

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世界にひとつの宝物。お客さまの想いがカタチになるケイウノの腕時計

ケイウノは、「平均的なヒットを生み出すより、お客さま一人ひとりの100パーセントの満足を実現したい」と考えています。
時計のブランドは世界に数知れないほどありますが、ケイウノがお届けする時計は、「一点作り」の受注生産に重きを置いた、世界に一本しかない、お客さまの想いをカタチする時計です。

小鹿 雄吉
ケイウノ新宿西口オーダーメイドサロン店長  時計コンシェルジュ

堤 圭司
宝飾課 時計班リーダー

お客さまの話をお聞きし、その時計がお客さまの手元にある姿を想像しながらカウンセリングを進めます

―――ケイウノだからできる時計づくりとは?
小鹿:ケイウノの時計には「フルオーダー」と「カスタムオーダー」の二つがあります。他にはない、という点では「フルオーダー」がケイウノだからできる時計づくりです。とはいえ、「何でもできます。ご要望をおっしゃってください」と言われてもお客さまは困ってしまいますよね。ですから、最初に雑誌やネットに掲載されているものを参考にしていただきながら、「こんな時計が欲しいな」とイメージを膨らませ、お好みを伺った上でご提案させていただきます。
特にイメージするものがない場合は、他のお客さまのオーダー例をお見せしたりします。お客さまが来店してくださった理由や、ご自分用なのかプレゼント用なのかなど、身に着ける方の手元に時計がある姿を想像しながらカウンセリングしていきます。プレゼント用であれば「この時計なら喜んでくれる」と、贈り主であるお客さま自身が感じられることも、大切なことだと思っています。

堤:機械式時計はいわゆるゼンマイ式の時計で、そのゼンマイを巻く機構の一つに自動巻きがあります。中にクルクルと回転するローターという部品があって、これが動くことによってぜんまいが巻かれる仕組みになっています。
機械式時計の裏側には、お客さまの好みや想いを表現したデザインやメッセージ、お名前を刻むことができます。ケイウノの時計で最もご注文が多いアレンジです。

小鹿:例えば、ここにある二つの時計は私のものですが、両方とも鹿が入っています。機械式オーダーメイド時計1
息子への想い刻む機械式時計

 

機械式オーダーメイド時計のシースール―バック
ヘラジカの正面の顔。家族の繋がりを感じるデザイン

「小鹿」という私の名前から、片方にはヘラジカの正面の顔を、もう一方にはヘラジカの横顔を彫っています。私には息子が二人いまして、いずれは二人に受け継いで使ってもらおうかなと思い、このような時計をつくりました。他にも、親から子どもへの想いをカタチにできます。お子さんのお名前というのはご両親がいろいろと考えて付けられたものですよね。例えば、お花にまつわるお名前であれば花のモチーフを入れるなど、こめた想いをデザインにして入れることができます。

 

52,416通りのパーツから選んで組み合わせる
カスタムオーダーも「一点作り」

小鹿:社内制度に「コンシェルジュ資格」というものがあり、そのうちの一つに時計の資格もあります。アドバイザーとして大事なことは、まず、知識だと思います。時計全般に関する知識はもちろんですが、「ケイウノでは何ができるのか」という知識がないと良いご提案ができません。オーダーメイドはお客さまの「想い」とともに作っていくものですが、ご要望に「全てできます」と答えておいて実際には商品ができなかった、ということではいけませんからね。

弊社の時計職人は初めてのことに対しても挑戦しようとしてくれるメンバーです。作ったことも見たこともないけれども、お客さまのご要望を断らず、職人に一回聞いてみようという判断ができます。

堤:私は入社して16年になります。ジュエリー職人として入社し、その後、時計の部署が新規で立ち上がる時に「やってみないか」と声を掛けてもらい、それから10年が経ちました。ちょうど10年、試行錯誤をしながら、ケイウノの時計を築き上げてこれたのかなと思っています。
時計班には、外装をつくる職人、中の文字盤をつくる職人など、役割を分担して作っています。小鹿のようなアドバイザーといろいろと確認をしながら製作を進めていきます。お客さまと直接お会いする機会というのはほとんどありませんが、デザインを見ながら、製作する工程でお客さまのことを想像しながら、一緒に物語を作るつもりで形にしていきます。最終的に製品が組み上がった時に、時計が物語と一緒に動きだすというようなイメージです。

カスタムオーダー機械式時計
カスタムオーダーの機械式腕時計Custo Wa

オーダーの内容にもよりますが、フルオーダーは納品まで2カ月以上かかるものもあります。カスタムオーダーは約4週間で製作しています。ときにはお客さまから感謝のお手紙を頂くことがあります。お客さまからの声が届くと、ものづくりの喜びを感じます。

オーダー時計
想いをカタチに。カスタムで、ディティールまでこだわって

 

オーダーメイドはお客さまの「想い」とともに作っていくもの
既製品では満足できないお客さまへ

―――ケイウノ時計の魅力は?
堤:やはり、量産ではないというところが特徴だと思います。その場で買って持って帰るという訳にはいきませんが、一つ一つ職人が丁寧に組み上げていく時計です。ケイウノではアドバイザー、デザイナー、職人という三者の連携でジュエリーも時計も作っています。
ジュエリーのものづくりをしてきたスタッフが提案する時計だからこそ、柔軟なものづくりの発想を時計にも生かしています。


ジュエリーで培った技術力が原動力
他社がやらないオーダーメイドの時計作りに取り組むのは、弊社のオーナーの意向が強いと思います。既製品では満足できないというお客さまの満足をカタチにしたいのが理由です。

小鹿:他社はやっていない、「だったらケイウノがやろうよ」ということです。お客さまの希望になるべく「NO」とは言わない。その考え方で、ジュエリー製作を30年以上やってきました。時計事業を開始して10年ですが、ジュエリーの基盤があって、その延長線上に時計があります。ですから、時計の中にもジュエリーやデザイン性を込めてつくることができるのが強みだといえます。

職人時計制作1
お客さまの想いが職人の指先を伝わりカタチに

堤:お客さまの中には「この石を使ってほしい」といって指輪から外した石を持ち込まれるかたもいます。大きな石を持ち込まれ、時計のリューズにとめてほしいというご要望に対して、機能性や強度を考慮してリューズガードを付ける提案をしたことを覚えています。
職人時計制作2
細部へのこだわりはオーダーメイドだからこそ

小鹿:時計は時刻を見るだけならスマホでも十分です。でも、「時計をつけている人はカッコよく見えるよね」という感覚を親が持っていれば、おそらく子も似た考え方になると思います。お父さんがつけていた時計を自分もつけてみるだけで、更にそこにメッセージが入っていたら親の愛情を感じるのではないでしょうか。
父親が息子にあげられるもの、父親が娘の夫にあげられるのは時計かなと私は思います。時計とは時を刻む物です。つけていた人が過ごしていた時間とともに人から人に受け継いでいくのに値するものだと思います。

 

時計とは今を生きていることを確認するもの

堤:時計のない生活についてたまに考えることがあります。今でも、世界には時計を使わない生活をしている人達もいます。彼らは、日の出から日暮れ、作物の収穫時期や四季の変
化といったように、時間という概念を比較的長い間隔で捉えて過ごしているのだろうと思います。

時計職人説明
「時計とは自らの人生を確かめるもの」と語る堤

「時間=人生」なのかなとも感じます。人は一人で生きていません。他人と一緒に、人々が協力してつくってきたのが社会です。人と人が一緒に暮らし、共存するということは、人のために時間を費やすことだと考えることもできます。
そういう意味では、時計というのは自分の人生や、人が今を生きていることを確認するもの、今を有意義に過ごすための道具なのかもしれません。

小鹿:僕は単純に、時計というのはつけてカッコいいものだと思っています。時計は存在感がありますし、男性の視点からいえば、つけることができる数少ない貴金属なので、素敵
にカッコよく自分を彩ってくれる一つのアイテムだと思いますね。
そして、時計というのは自分を確認できるものだと思います。この時間、自分は何をやっているかを確認できるのが時計です。仕事の日でも休みの日でも、時計をつけていた方が有意義に過ごせます。時計を通じて、未来の自分を確認しているのだと思います。
時計の部品画像

細かなパーツを組み立てることで完成する、世界にひとつの宝物

一般的に時計は、既製品を買うのが当たり前と思われるかもしれません。しかし、オーダーメイド自体は世界中で昔からある文化です。時計もジュエリーもそうした文化に根付いていくといいなと思っています。

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