『絶対の答えがない中で
 常に考え最適な答えを見つける』

CRAFTSPERSON
原型課 CAD係

池田 悠人 Yuto Ikeda
2017年入社

業務の役割、仕事内容は何ですか?

モデリングソフトを使い、原型の製作を行っています。店頭から届くデザイン画は平面なので、それを立体として矛盾なく美しく作り上げる仕事です。お客さまがご注文後に最初に見る原型のため、ここでしっかりとしたものを作り上げます。また、この先の地金の加工を行いやすいものにもしなければならないので、その後の工程を想像しながら製作します。

仕事をする上で求められる姿勢やスキルは何ですか?

お客さまとは直接言葉を交わせない中で、届いたデザイン画から店頭の様子を想像し、最もお客さまが求めている形を常に想像していくことが必要です。自分の作ったものがほぼそのままの形で完成し、お客さまの手に渡るので、ここで綺麗なものを作らなければ、お客さまに喜んでもらうことはできません。また、2次元の絵から3次元の立体を形作る造形力も必要です。ジュエリーに限らずモノづくりを理解し、美しい形を日々学ぶことが大事だと思います。

仕事をする上で困難なことは何ですか?またそれらにどう挑んでいますか?

オーダーメイドゆえ、基本的に毎日異なったものを作ります。2度と同じものがないため、絶対の答えがない中で一つひとつに合った形を常に考え最適な答えを見つけなければならないのが難しいです。
先日あった加工で、自分の持っている知識で考えると、“ここに彫り留めするのは難しいのでは?”と思うデザインがあり、地金のチームに相談しました。確かにそのままでは彫り留めすることが難しいということでしたが、「爪が立っていれば彫り留めすることが可能」との答えを貰い、それに合わせてCADデータを作成しました。ほぼ毎日見る彫り留めですが、状況によってまだまだ知らない加工方法があるのだなと学んだ一件でした。
このように自分では答えに辿り着けないことも多々あるので、周りにいる多くの知識を持っている人と相談し、また店頭スタッフとも話をして、加工を進めています。
原型を作るにあたっては後の地金の加工まで考える必要があるため、地金の加工の際に問題になりそうなことに気が付ける想像力、解決するためのコミュニケーション能力も大切だと思います。

仕事のやりがいや面白さはどんな点にありますか?

上記の難しいことは、そのままこの仕事の魅力・面白さにもなっています。大量生産ではないので、毎日違うものを作れることは職人としてとても楽しいです。毎日世界に一点の商品をその時の全力を使って作り、できたものは、もはや商品ではなく、一つの作品に昇華されていると思っています。そしてその作品がお客さまの手に渡り、喜んでいる姿を見た時はとても嬉しく感じます。これはオーダーメイドの職人だからこそ感じられる嬉しさだと思います。

なぜケイウノを選んで入社しましたか?

大学でインダストリアルデザインを学び、社会のニーズに合った商品、問題を解決する商品などを学んでいました。社会という大きな枠の中でそれらを解決するものはとても重要ですが、同時に、“自分だけが使うならもっとこうするのに、ここの要素は譲らないのに”ということも感じていました。社会のニーズと、個人が一番欲しいものは必ずしも一致しない、ということを体感することが多くありました。そして、モノづくりをするなら大量生産ではなくその人が一番欲しいものを作りたいと考え、それが実現できるケイウノに入社を決めました。

入社してから、どんな点において成長しましたか?

大学生の時は、自分が欲しいものを作ることがほとんどでしたが、ケイウノに入社してからはお客さまが欲しいものを作るようになりました。そのために、お客さまが何を思っているか、何を欲しいと思っているのかを深く考えるようになりました。そして、原型を製作する者として、自分の後に地金加工を引き継いでくれる人がどうしたら作れるのか、より綺麗に早く作れるのかも考えます。常に相手の立場になって思考を巡らせること、それが出来るようになったことは大きな成長だと思います。

将来的にどう成長していきたいですか?

自分はまだまだ出来ないことが多いので、ハイジュエリーやティアラなど、より高度な技術や知識が求められるジュエリーを製作できるようになりたいです。
また、将来的にはジュエリーだけにとどまらず、子会社であるU-TREASUREの人気コンテンツとのコラボアイテムや、万年筆、眼鏡などのアイテムを製作できるようになりたい!という想いもあります。より広い範囲でオーダーメイドアイテムを作り、ケイウノを支える職人になっていきたいです。

1日の仕事の流れ

9:00~
掃除
9:15~
グループで加工の進め方を相談
9:30~
加工
12:15~
休憩
13:00~
加工
15:30~
休憩
15:45~
加工
18:00~
終業

ケイウノの良いところを教えてください。

職人という裏方の仕事はエンドユーザーと関わらないことも多いですが、ケイウノの職人は、お客さまと距離が近い点が良いところだと思います。
以前、ご結婚指輪のご注文で、「アウトラインの変化が多いデザインが好み」というお客さまがいらっしゃいました。おふたりのイニシャルをさりげなく立体的に表現したデザインだったのですが、大文字と小文字が混ざったデザインで、「一部入れ替えたほうがアウトラインの変化もしっかりとついてイニシャルのバランスもよさそう」と提案したことがありました。お客さまは提案のとおりお任せくださり、後日アドバイザーから「お客さまが大変喜ばれていました」とメッセージをくれて、感激したことを覚えています。そのあとも、たまたまSNS上でお客さまが「お気に入りです」と書いて写真を上げてくださっているのを見つけ、“提案して良かった、こだわって作った甲斐があった”と、心から嬉しく思いました。
職人として、ただ指示通りに作るだけではなく、時にはより良くするための提案が直接出来るのもケイウノならではです。中には店舗所属の職人としてお客さまと直接関わっている人もいるので、お客さまと距離の近い職人になれるのは、ケイウノの良いところだと思います。

ケイウノに向いている人はどんな人だと思いますか?

常に相手のことを考えることができ、相手が喜ぶことに嬉しさを感じる人。そしてそのために常により良いものを求め続けられる人だと思います。

上司から見た池田さん

素直に技術や知識を吸収し、物事に柔軟に対応できる人だと思います。基本的に静かで落ち着いて見えますが、成長する意欲は示してくれるので、技術的なレベルアップだけでなく3年目で新人教育も任せることができ、加工者としてだけではなく組織のリーダーとしても成長していける可能性を感じています。

後輩から見た池田さん

とても頼れる心強い先輩です。入社直後から今まで、分からないことは何度でも丁寧に教えてくださり、困っている時には自分の時間を割いて親身に付き合ってくださいます。また、しっかり目を見て話を聞いてくださる方で、親しみやすく誰からも好かれる方です。先輩としてだけでなく人として素敵な憧れる存在です。