『ジュエリーにこめられた
 想いを重んじて加工する』

CRAFTSPERSON
地金課 地金係

加田 百絵 Momoe Kada
2018年入社

業務の役割、仕事内容は何ですか?

金属になったジュエリーの磨きや石留め、仕上げをする地金加工のチームに所属しています。
その中でも、タガネという彫刻刀のような道具を使って、石を留めたり模様を彫る仕事をしています。

仕事をする上で求められる姿勢やスキルは何ですか?

妥協しないことです。1日に何点も加工しますが、その一つひとつがお客さまの想いのこもった特別なものだと意識して仕事をしています。
先日、あるベビーリングを加工しました、小さなプレートに、お子さまのお名前にちなんだ「もみじ」の模様やイニシャルを彫り入れ、誕生石を留める加工がありました。小さいプレートのため、デザイン画通りのバランスでモチーフを入れてしまうと上手く入りきらない…という場面がありました。
しかし、デザインにこめられている意味にはご両親の想いがつまっており、どうしても全部入れたかったので、デザイン画と実物を見比べ、バランスを調整しながらなんとか全部を入れきることができました。
店頭で提案するデザイン画は、即興で生まれることもあり時には難しい加工も発生しますが、「これでは入らない」と突き返すのではなく、工夫を生み出すスキルが必要だと感じます。一生の宝物になるジュエリーたちなので、小さな宝石一つを留めるのも、そこにこめられた想いを重んじて加工しています。

仕事をする上で困難なことは何ですか?またそれらにどう挑んでいますか?

目標とされている時間内に求められるクオリティで商品を仕上げることです。ケイウノではジュエリーは各セクションのプロが協力して作るのですが、一つの作業が遅れると次の工程の人に迷惑がかかったり、納期に間に合わなくなったりします。プロとして、クオリティを落とさずになるべく早く加工するために、無駄な工程はないか、どうやったら時間を短縮できるか、自分で考えたり先輩を参考にしたり、日々工夫しながら加工するようにしています。
例えば、先輩からは「彫りの加工は道具が9割」とよく言われます。金属を彫ったり、削ったりする場面が多いので、タガネなどの道具は常に整備して、欠けや傷がないよう常に鋭利な状態にしておくことを心がけています。彫り加工を始めたての頃にうまく彫れない時の原因は、ほぼタガネにありました。タガネの先端の角度が微妙に違うと、全く彫れないものになってしまうこともあります。毎日使う道具だからこそ、使いやすい状態にすることで加工の効率も伸ばせました。

仕事のやりがいや面白さはどんな点にありますか?

今やっている彫りの仕事は、ケイウノの職人の中でも出来る人が限られてきます。それだけ難しく、たくさんの練習が必要でした。私はジュエリーの加工は未経験でしたが、入社して磨きや仕上げから学び、今では彫りの仕事までさせてもらえるようになり、先輩たちに助けていただきながら、徐々に難易度の高い加工を出来るようになっていることが一番のやりがいです。また、毎日オーダーメイドの様々な商品を加工できるのも面白いです。

なぜケイウノを選んで入社しましたか?

もともと実家が宝石店を営んでおり、父は加工も接客もできる人で、ジュエリーは幼いころから身近にありました。ケイウノは各店に工房があり、手作りコースや原型の途中チェックがあったり、お客さまにジュエリーを作る過程も楽しんでいただけるようになっています。普段なかなか表に出ることない職人と、お客さまの距離が近く感じられたのが大きな魅力でした。

入社してから、どんな点において成長しましたか?

私は昔から臆病な性格で、自分に自信が持てないことが多くありました。仕事では、オーダーメイドゆえに、お客さまからお預かりした大切な石を留めることなど、絶対に失敗できない場面もあります。そういった時に、今までネガティブに捉えていた自分の性格を、先輩に「慎重なところが石留めや彫り加工に向いている」と言われて、今の自分に少し自信が持てるようになりました。

将来的にどう成長していきたいですか?

目標は、地金加工を最初から最後まで一人で完結できる「何でもできる職人」です。ケイウノには、伝統的な技法から、最先端の技術まで様々な技術を持った先輩がたくさんいます。周りの方々から多くのことを学び、実践し、信頼される職人に成長していきたいです。

1日の仕事の流れ

9:00~
出社・朝礼・清掃
9:30~
加工
13:00~
お昼
13:45~
加工
15:30~
休憩
15:45~
加工
19:00~
練習
20:00
退勤

ケイウノの良いところを教えてください。

教育環境がしっかり整っていることです。ケイウノは「見て覚えろ」というような考え方ではなく、ジュエリー製作を一から順序立てて教えてもらえます。加工技術はもちろんですが、入社前の研修から、ケイウノの考え方、モノづくりの心構え、キャリアプランなどを具体的に教えてもらえます。

ケイウノに向いている人はどんな人だと思いますか?

お客さまの笑顔を見るのが好きな人、集中力のある人、モノづくりが好きな人が向いていると思います。

上司から見た加田さん

業界では10年かかるという彫りの仕事を1年未満で覚えるという猛威のスピードで成長しています。「彫り留め」や「模様彫り」という失敗が許されない状況でも、常に冷静により良いものを作りたいという、高い意識を持ち続けられるのはすごいことだと感銘を受けています。

同僚から見た加田さん

加田は、私たち同期が研修を終えて商品を加工し始めて半年と経たずに、石留め・彫りなどを主に加工する班に一人配属されました。繊細で几帳面な部分を必要とする作業は彼女に合っていると思います。今、私と彼女は出来る加工や得意な加工が真逆ですが、同期で知識を補い合える存在は貴重だと思います。これからもお互い高め合っていきたいです。